Tech Night @ Shiodome # 8 に行ってきました

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※資料が公開されたら後日アップデートします

techsio.connpass.com

StackStorm 勉強会としては4回目の位置付けでいいんですかね。
汐留のステキな会場と撮影機材の中で行われました。ソフトバンク様、ありがとうございます!

今回も興味深い発表連発でした。それぞれの用途を踏まえた具体的なお話で、かつ「なぜStackStormを選んだか」にも触れていたのが印象的でした。
ツールとして何と競合する位置付けなのか明確になって、使いどころやストロングポイントが実感されるようになってきた、ということでしょうか。

明日からできる、st2のActionの作り方 by @_manji0 さん

speakerdeck.com

中級者?くらいをターゲットにした自作 Action ガイドのお話でした。
定義とインターフェース情報の metadata と実際の処理の action を書けばできるよ!とサンプルを交えて解説していただきました。

Q: 実際にはどんな Action を書いてますか?
A: 仕事ではネットワーク機器操作用のを書いてます
(補足: 以前NTT tech conf #02の展示でもご紹介されてました)

なお10分巻いた原因はこちらのようですw


データの民主化のためにStackStormを活用した事例 by @laclefyoshi さん

www.slideshare.net

事業部をまたいだデータ活用のためにStackStormを採用したという事例のご紹介でした。
解析処理部分のワークフローだとDigdagが思い浮かびますが、Telendとかが使われそうなフェーズも含めた段階に採用した感じでしょうか。こちらの資料でいう Subscription ~ Deliver に相当する部分とのお話でした。
( A Look Under the Hood – How Amazon.com Uses AWS Services for Analytic… )

採用理由として
耐障害性 / Scheduker機能 / リトライも容易 / ワークフローが再利用しやすい / REST APIがある
という点が挙げられました。
REST APIによってEntry pointが統一できるという意味では、第2回勉強会で @shusugmt さんが発表された内容も思い出しました。

Q: StackStorm OSS版では権限分離(RBAC)が無いが公開先を限定したいデータの扱いは?
A: 今回は扱う対象から外した。もしくはマスキングを行うなどデータ側で対応

3万台のリスクから会社を守る。st2で24時間リモートワイプ by 森 さん

www.slideshare.net

自動化すると人力と違って すぐ | 深夜でも休日でも | 多数でも 処理できますからね。

採用理由には
学習コストが低そう / 様々なサービスとの連携機能
が挙げられました。でもRedmineとの連携部分は独自開発、というのもすごい。

Q: Google SpreadSheetからは更新された内容だけ取得できるのか?
A: JSON形式で毎回全部読んでいる。最終行番号を見て差分のところだけ拾うようにしている

Q: 自動化したことによって他の人の証明書を無効化する悪用もできるのでは?
A: 悪意の無い証明書ID間違いでも、自動化する前から起こりうるので....

Q: RedmineのPluginはぜひ StackStorm Exchange に公開を!

NW機器・サーバ機器の設定自働化に向けたst2機能の活用案 by 福田 さん

www.slideshare.net


NW工事の作業をStackStormのワークフローで流す際に pause | resume で停止をかける方法と tips についてデモを交えての発表でした。
StackStorm 2.4で導入された機能です。
What's This? StackStorm 2.4 Already? - StackStorm

スライド中で多数の Action と 子Workflow を持った大きなワークフローが図示されましたが、実際にあのような大きさのワークフローを運用されているのでしょうか。キニナル

参考: 発表でも触れられましたが、あらかじめ予定されていてワークフローに組み込めるシェルスクリプトで言う read みたいな待機は StackStorm 2.5で入ったinquiriesで実現できます。
stackstorm.com

st2-docker ことはじめ by @shusugmt さん

www.slideshare.net

StackStormはコンポーネントが多く割と大きな仕組みですが、導入を容易にするために Ansible とか Vagrant、Docker イメージなどの方式が用意されています。
st2-docker は docker-composeで簡単に起動できる、けどデータストア系は別コンテナで用意する必要があるとのこと。まあそうですよねー
とは言え小~中規模であれば十分運用できる感じで、また helm chart も目下PRが出ているようで StackStorm のコンテナ化も進みそうです。

他のツールとかで Kubernetes 基盤をすでに持っているならいいですが、新規に基盤を立てるとなるとパーシステントボリュームをどうするかが悩みどころです。自分も Docker 環境で使ってた Open vStorage 部分を k8s でどうするかまだ決めかねてます。

蛇足ですが、去年私が内部で行った発表で「StackStorm は様々なツールとの連携に対応していて、ヘテロな環境で強みを発揮する。では世界が例えば kubernetes で統一されたらどうなるだろう」という考察をしました。この辺議論してみたいです。
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StackStorm アップデート&ロードマップ by @LindsayHill さん

www.slideshare.net

スケジュール
2018/06 StackStorm 2.8) Python3化、WebUI刷新、k8s HA対応、メトリクス framework、新ワークフローエンジン Orchestra(beta)
2018/08 2.9
2018/10 3.0) ChatOps RBAC、Orchestra(GA)

WebUI: また色が変わるようですw 左右の比率が変わって、右側の詳細表示やパラメータフォームの欄が大きくなる事が強調されてました。うんうん

SupportOS: Ubuntu18.04 が出て RHEL8 も見えてきたので Ubuntu 14.04 や RHEL6 の対応は終わる予定とのことです。「でもまだ時間あるから。それまでには移行できるよな?」というメッセージでした。 アッハイ

Orchestra: 独自に新たなワークフローエンジンを用意するとのことです。「Mistral は非常に良いが OpenStack のプロジェクトなので開発ペースや優先事項もあっちで決まる。独自にやりたい。ちなみに PostgreSQL は不要になる」という意欲的なメッセージでした。なんか、Nutanix が独自ハイパーバイザー(現AHV)を発表した時に似てる空気感です。
....代わりにどれかワークフローエンジンが外れるのかな....CloudSlangも使ってるけどピンチかな....Javaだしなあ.... st2ctl で管理してないしなあ....

買収が続いて不透明な部分もありましたが、StackStorm チームは順調かつ意欲的に開発も進められているようで安心しました。

StackStormユーザ会からのお知らせ by @user_localhost さん


ユーザー会サイト https://stackstorm.jp/ の告知&ブログ執筆の募集
ドキュメント日本語訳のご協力募集

をいつもよりゆっくりめのトークでご案内いただきました。

5月29日*総括

全体的に慌ただしい感じになってしまったのが残念でした。テクシオで StackStorm は2回目なのでイントロな話は無しでしたがそこは大丈夫だと信じてます。
なぜか日本ではネットワーク機器を対象とした事例が多いので、今回のデータ解析基盤のお話は非常に良かったです。

「使ってみるぞー」「セットアップしてから放置してたけど Action 書いて使っていくぞー」という気持ちになった方がたくさんいるといいなあ、と思います。
次回は CloudSlang 追悼 LT かなあ

(2018/06/03 福田さんの発表資料へのリンクを追加しました)
(2018/06/06 森さんの発表資料へのリンクを追加しました)